ローマでの一夜が明けました。飛行機内では一睡もできなかったので、興奮状態になっていてホテルでも眠れないのではないかと思い念のため眠剤を飲んで寝ました。おかげで目覚めはスッキリ爽快。ローマ市内観光の前に、まずはホテルの朝食を食べにレストランへ向かいます。
イタリアでは甘いパンとカフェが朝食の定番だそう。甘いもの大好きな私達親子はズラ~と並んだ美味しそうなパンやタルトを前にニヤニヤが止まりませんでした。生ハムの塩分もちょうど良くておいしかったなぁ。自分で生ハムメロンにしたり、トマトとモッツアレラチーズを組み合わせてカプレーゼにしたりととにかく朝からテンション上がりまくりでした。
お腹もいっぱいになり、戦闘準備は調いました。さあいよいよローマの街に繰り出そう♪とホテルの玄関を出て何歩か歩いたところで
ガシャーン!とものすごい音が。振り返ると母が道路に倒れこんでいるではないですか…!!歩道と車道に15cmほどの段差があったのですが、それに気がつかず足をくじいてしまった模様。しかも持っていたデジカメの液晶がヒビ割れてしまっていました。
母は「
大丈夫、気にしないで」と言うが、言葉とは裏腹にあきらかに変な歩き方をしているし顔色も普通じゃない。とりあえず、応急処置としてテルミニ駅にある薬局に湿布を買いに行くことに。薬局に着くと、電子辞書で「
湿布」という単語を英語変換し「コレが欲しい」と訴える。が、イマイチ通じていないのか日本でよくある「湿布」というものを扱っていないのか、サ〇ンパス(しかも5cm角くらいの小さいの)を渡されてしまった。
これって
肩こり用なのでは??と思い悩んでいると、「サ〇ンパスも一応湿布だし、もうこれで良いよ」と母がいうのでやむなく購入。肩こり用と思わしき小っこい湿布を腫れた足首に貼り、痛みをだましつつ観光を続けることになりました。初日にしてこんな目に合うなんて思ってもみなかった。今後はこのようなトラブルに合わないように
気を引き締めていこうと2人は誓ったのでした。。
↑2日目、腫れがさらにひどくなった母の足。よくこんな状態で歩けたと思います。痛々しい…
↑駅の売店(タバッキ)で購入した飴と「
ポケットエスプレッソ」なる飲物(?)。某コミュニティサイトでイタリアのお土産としてポケットエスプレッソのチョコレートが人気だというので買ってみました。こちらはチョコではなく小さいストローを突き刺して甘いコーヒーシロップみたいなものを飲むタイプ。試しに1つ買って、美味しかったらお土産にたくさん買おうと思ったけど、結局この後も買うことはありませんでした(笑)
テルミニ駅前のバス停から70番バスに乗り
ナヴォーナ広場へ向かいました。あ、そうそう!申し遅れましたが、前回の
イギリス・フランス・スコットランドの旅では映画「
ダ・ヴィンチ・コード」のロケ地を見て周ってきましたが、今回は映画「
天使と悪魔」のロケ地を巡って参りました。(ついでに前回の「ダ・ヴィンチ・コード」のロケ地巡りで取りこぼしていたミラノにあるダ・ヴィンチの「最後の晩餐」も見てきました)
↑
ナヴォーナ広場に到着!ローマに来たという実感がやっと沸いてきました!!
↑広場のサイドにはカフェやレストランがたくさん立ち並んでいます。
↑ベルニーニ作 「
4大河の噴水」
オベリスクの周りにナイル、ガンジス、ドナウ、ラプラタの4つの川を擬人化した彫刻が飾られています。噴水の向かいにある教会(サンタニェーゼ聖堂)を設計した
ボッロミーニとベルニーニは仲が悪かったそうで、ナイル川が布を被っているのはこの教会が「
見るに耐えない」からで、ラプラタ川が腕を伸ばして仰け反っているのは「
教会がいまにも崩れてきそうだ」といっているのだという逸話があるそうです。
↑この角度から見ると確かにラプラタさんが「教会が崩れてくる~!」と言っているように見えます。
↑「天使と悪魔」の中でバッジア枢機卿は重い椅子にくくりつけられこの噴水の底に沈められていました。「四大河の噴水」のキーワードは【
水】。
↑オベリスクの上にはオリーブの葉をくわえた
ハト(法王一族の家紋)がいます。「天使と悪魔」ではこの鳩の向いている方向=サンタンジェロ城がイルミナティの秘密集会所という設定でした。
↑広場北側にあるジャコモ・デラ・ポルタ作 「
ネプチューンの噴水」。
↑南側にあるのはアントニオ・マーリ作 「
ムーア人の噴水」。デザインはベルニーニです。
ナヴォーナ広場の噴水をじっくり鑑賞したあとは徒歩で
パンテオンへと向かいます。
↑途中で見つけた
アヒルの顔のように見えるポール。本当はユリの紋章なのかも??
↑ミケランジェロが「天使の設計」と賞賛した
パンテオン。
元々はさまざまなローマ神を奉る万神殿でしたが、現在はキリスト教の教会として使われているそうです。
イタリアのルネサンス期を代表する画家、建築家
ラファエロ・サンティはここパンテオンに眠っています。「天使と悪魔」ではラングドン教授が「ラファエロの墓」と「ラファエロの設計した墓(サンタ・マリア・デル・ポポロ教会のキージ礼拝堂)」とを取り違えてパンテオンに来てしまうんですよね。
↑正面に見える
祭壇。ミサの時間で入れなかったので入口から写真をパチリ。
↑パンテオンのドーム型の天井にはラテン語で「目」という意味を持つ
オクルスという穴が空いています。オクルス部分にはガラス板など入っていないので、雨が降れば内部にも雨が落ちます。
↑パンテオン前でお客さん待ちしてた馬車。ポカポカの日差しにお馬さんもついウトウト。
↑噂に聞いていた
グラディエーター(のコスプレ野郎)を発見。一緒に写真を撮ると不当に高額な金額を要求されることもあるというので遠目から傍観。この時見ていた限りでは和やかにやっていたので、要は交渉次第なんだと思います。
…と、ここで大変なことに気が付くのでありました。私の
メガネがないではないか~い!!
ナヴォーナ広場までは確かにかけていた記憶はある。写真撮影の度にははずしてTシャツの首元にひかっけていたのですが、パンテオンで気がついた時にはすでにありませんでした。ナヴォーナ広場からパンテオンの間で落としたことは間違いないので、歩いてきた道を戻って探してみたけれど当然見つかるわけもなく。これだけ観光客の多いこの場所で落し物を見つけることはまず難しいでしょうね。 弟から奪ったアラン・ミクリのメガネではなく、z〇ffの安いメガネだったことが唯一の救いだと何とか自分に言い聞かせ諦めました。しかし、「
この時はメガネあったのにな…」と未練がましくナヴォーナ広場で撮ったデジカメデータを時折見つめるのでありました。ちょっと前に「気を引き締めていこう!」と誓ったばかりなのに。トホホ。
↑気を取り直して次に向かったのは1900年創業の老舗ジェラテリーア「
ジョリッティ」。
イタリアといえばやっぱりジェラート!滞在中いっぱい食べてやるぞ~~!
たくさんフレーバーがあって迷ってしまったけどイチゴとリモンチェッロのさっぱり系と、ピスタチオとバニラのこってり系の組合せを注文して母と半分こして食べました。どちらも美味でした♪
↑ジェラテリアとは思えないゴージャスな店内。ちょっとした軽食も食べれるみたいです。
↑ジェラートを食べ休憩した後、再び徒歩で
トレヴィの泉へと向かいました。道すがら道路に座り込む
シルバーな人々を発見。ヨーロッパではこのようなパフォーマーを数多く見かけますが、こんな格好をしていったい1日でいくらくらい稼げるのだろうか(しかもこの人数でチップを山分けしたら?)と余計な心配をしてしまいます…。
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トレヴィの泉→バルベリーニ広場→骸骨寺】へ続く
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